上海版AKB48「SNH48」は各メンバーの名前が水滸伝っぽい

ラブライブの痛地下鉄が話題となった上海地下鉄2号線*1が、またもクールジャパン(笑)なラッピングを施していた。





SNH48の第2回総選挙*2の宣伝だ。目の前にいた若い女性二人組も(中国語で)話題にしていたので、地元の人の興味を惹くことには成功している模様。ただし会話の内容は「韓国の?日本の?」「知らなーい。」(その場でスマホで検索し)「えっ、上海のだって!」「マジでー?」という感じだったので、知名度は推して知るべし。
本家と同様に、ルックスも歌もダンスも高校の文化祭を上回らないのはグループのコンセプトだから仕方ないとして、メンバーの名前がいい*3
邱欣怡(チィウ・シンイー)!
吳哲羗(ウー・ゼゥーハン)!
郝婉晴(ハオ・ワンチン)!
陳問言(チン・ウェンエン)!
許楊玉琢(シュゥ・ヤンユゥズオ)!
孫靜怡(スン・ジンイー)!
総選挙というより大擂台賽っぽい。ジャッキー・チェン(中華圏では成龍)、ビビアン・スー(徐若瑄)みたいにヨーロピアンネーム*4を使わない、その潔さやよし!

この総選挙は日本のニュースソースでも記事になっていたので、見出しを並べてみる。

よく分かります、産経新聞は本当に特定アジア3国がお嫌いのようですね! T

*1:上海の地下鉄は路線ごとに別会社で運営しているので、路線ごとに広告が異なる。ちなみに2号線は上海の東西に走る主要路線で、2つの空港も結んでいるため、他省から来た人や外国人が乗客の2-3割は占めている。

*2:投票方法は本家よりまったりしている。投票券付きCDを買う他に、ポスターのQRコードからケータイでアクセスして一票を投じることもできるようだ。

*3:あと、「血液型:不明」が多いのも面白い。日本の血統主義の醜悪さが浮き彫りになっている。

*4:イングリッシュネームとも言う。教師の指導方針にも拠るようだが、大卒以上の中国人の大半はこれを持っている。中国語はちゃんと練習しないと言い分けるのも聞き分けるのも難しいので、外国語で話すときには言いやすく覚えやすい名前を使うのである。台湾だとパスポートにも書けるらしい。